五色の短冊 2011 その1

よく通りがかる神社の前。 今年も きれいに展示された七夕竹に、 
地元の子どもが書いた 短冊 ( たんざく ) が 結いつけられていた。

幼稚園児から小学六年生まで。 女の子のほうが 心もち 字がきれい
なので、 男女の見わけはつく。

まだ字を教わっていない園児は、 色鉛筆で花やお日さまなんかの
絵を描いているか、 先生にきれいな字で願いごとを代筆してもらって
いるようだ。

願いごとは バラエティーに富んでいる。

スタンダードは、 だいたいこんな感じだ。

「 あたまがよくなりますように 」
「 じてんしゃがひとりでのれますように 」
「 せが たかくなりますように 」
「 牛にゅうをすきになれますように 」

……まあ、 ここらへんは、 いつの時代も さほど変わらない気がする。

おもいのほか多かったのが、

「 さかあがりができますように 」

……体育の時間、 クラスメイトの前でやるから、 できないと
   つらいのかも。

男の子で多かったのが、

「 さっかせんしゅになりたいです 」
「 ゴーカイジャーになりたい 」
「 かめんライダーオーズになりたい 」
「 くるまつくるしと 」

一方、 女の子のほうはというと、

「 おひめさまになりたい 」
「 ようちえんのせんせいになりたい 」
「 トリマーになれますように 」
「 あいすやさんになりたい 」

そのほか 女の子には、 ケーキや、 かんごし、 ぴあのの先生、
花やさんなどが人気があるようだが、 職業系では、

「 パティシエールになれますように 」

というのが けっこう目につく。

……パティシエールなんて、 よく知ってるなぁ。 ドラマかなにかで
   ブームなのかな。

そして、 やはり今年もあった女の子の短冊。

「 しょうらい○○○くんとけっこんできますように 」

……でも、 情熱的な娘って、 心変わりしちゃったりするんだよな。

◆この記事は、もうすぐ消滅するgooブログに、2011年7月4日に掲載したものです。

©2011 Daisuke Asaoka

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