五色の短冊 2011 その2
前回の続き。 近所の神社前に展示されている、 地元の子どもたちが
書いた短冊(たんざく)のお話です。
まずは トレンディーな短冊から。
「 AKBのせんきょにいけますように 」
「 アニメのせいゆうになりたい 」
「 お天気キャスターになれますように 」
「 子役オーディションで受かりますように 」
……うーん。 時代ですね。 ぼくが子どものころには見られなかった
願いごとです。 漫画家になりたいとかなら いた気がするけど。
「 けいたいでんわが使えますように 」
……進んでいる子は すでに小学生で持っていて、 まだ持っていない
子には 憧れなのでしょう。
お次は 贅沢 ( ぜいたく ) な願いごと。
「 3Dテレビをかってもらえますように 」
……3Dテレビ。 そんなのあるのか。 知らんかった。
「 一週間100万円たまりますように 」
……子どもならではのスケールのでかさ。 でも、 一週間で100万円
貯めるには、 桁外れな おこづかいをもらわないと。
次は 子どもらしい短冊。
「 ポケモンカードがほしい 」
「 おやつがたくさんもらえますように 」
「 おかしいっぱい 」
「 ととろにあいたい 」
……こういう子どもらしい願いごとがあると、 なぜだか安心するなあ。
最後に 意味不明だった短冊。
「 ドラゴンボールになりたいです 」
……子どものころ、 こういうことをいう子っていたけどね ( 汗 )
「 クリスマスに ヨーダがきますように 」
……なぜ クリスマスにヨーダ? 『 クローンウォーズ 』 の影響かな。
「 わすれないように、 おうえんしてください 」
……はい。 陰ながら 応援しています。
いつの時代も 夢を語れるのは 少年少女の特権だが、 いま短冊を書く
べきなのは、 子どもよりもむしろ 夢を失くしている大人のほうなのかも
しれない。
◆この記事は、もうすぐ消滅するgooブログに、2011年7月7日に掲載したものです。
©2011 Daisuke Asaoka