a-haのコンサートに行く2009 その2

手紙は毎日三行くらいずつ書いて、 およそ二週間かけて仕上げた。

一人ひとりの手紙に、これまでのお礼と この先の人生のエールをちりばめた。

名曲をしこたま生んでいるにもかかわらず、 メンバーのなかでは
いくぶん地味な ギターのポールさんには、すこしだけ多めに 
励ましの言葉を入れた。

出来上がった手紙を英訳してもらうため、 以前 家族がお世話になった
ECCの講師、 IVYさんに送った。

IVYさんはa-haの追っかけ経験があり、 英会話の授業中、
生徒にa-haの曲を聴かせたこともあるツワモノだ。

IVYさんの話では、 メンバーそれぞれに ネットでメッセージを送れるとの
ことだったが、 そういったスキルを持たないぼくは、 むかしの人のように
手紙を書いて渡すしか 術 (すべ) はなかった。

二週間後、 IVYさんから 英訳された手紙とともに 四匹の亀が届いた。

この亀はIVYさんのお手製で、 五円玉にきらきらした紐 (ひも)を
通して作られたものだった。

一匹はぼくのお守りに、 残りの三匹は 手紙と一緒に
メンバーの三人に渡してほしいとのことだった。

◆この記事は、2009年12月2日にgooブログに掲載したものです。