たかさきももこ著『白衣でポン』
本日は おすすめ漫画の紹介を。
『 白衣でポン 』
ナースものだが、 『 おたんこナース 』 や 『 ナースあおい 』 とは
ちがった切り口。 ギャグ路線、 なのである。
ドラマ 『 ナースのお仕事 』 に通ずるところがあるが、
主人公の桃園は それよりもさらに破天荒 (はてんこう) だ。
・カルテに落書きをする。
・病棟で美男子を見れば、 考えなしにモーションをかける。
・仕事中、 病院を抜けだし、 バレンタインのチョコを買いに行く。
・同僚ナースの制服を ブルセラショップに流し、 小遣いにする。
etc.etc.
『 こち亀 』 のハチャメチャ警察官 ・ 両津の女版である。
こんなとんでもない桃園だが、 たま~にケガの功名(こうみょう) で
ファイン・プレーを飛ばすことがある。
病院に逃げ込んできた殺人犯 (ハンサム) に抱きついたまま放さず、
警察の逮捕に協力?したりして、 病院の宣伝になるような手柄を
たてるのだ。
エリートナースもびくびくする 背中に刺青 (いれずみ) のはいった患者
に対しても、 あっけらかんと冗談をとばし、 気に入られる。
作者のたかさきももこ先生は、 ともかくユニーク。
毎巻 著者紹介の写真は、 スカイダイビングをしているところだったり、
レントゲン写真だったり、 太極拳をしていたり、 自由奔放で気持ちがいい。
桃園が たかさき先生の手から生まれたというのも 頷 (うなず) ける。
この漫画は時として すごく考えさせられるエレメントを孕 (はら) んでいる。
しかも、 笑いが入っているぶん、 ぜんぜん押しつけがましさがない。
五年以上も前の作品なので、 注文でしか手にはいらないだろうが、
ぜひとも 一人でも多くの方に 読んでいただきたい佳作だ。
この記事は、もうすぐ消滅するgooブログに、2009年11月11日に掲載しました。
©2009 Daisuke Asaoka