悪癖は治せるのか
『 天才バカボン 』 でこんな話があった。
警官の石川十五右衛門。 彼は天下の大泥棒、 石川五右衛門の末裔 ( まつ
えい )である。
警官なのに手くせが悪く、 ふと気がつくと 他人の物をくすねている。
この盗癖を治すため、 五十右衛門は あるときバカボンのパパに相談する。
バカボンのパパの、 悪癖の治しかたは 荒療治だ。 バカボンのパパが欲しい
ものを盗ませ、 盗んだら頬っぺたをペンチで引っぱる。
かつての大泥棒は 長者から金をちょうだいして、 庶民に配したというが、 現代
において、 一部の万引犯は 必ずしも金に困っているからというわけではなさそう
だ。
上の警官同様、 ある種の 〝 病気 〟 がそうさせているのだろう。
だから、 万引きはけっして誉められたことではないけれども、 ぼくは万引きした
人を責めたてる気にはならない。
刑務所に入っても、 こういう犯罪は 再犯率が高いらしい。
いっそのこと 塀の中にスーパーをつくり、 一日中、 気が済むまで盗ってもらう
というのはどうだろう。
ぼくがおもうに 悪癖を治す方法は、
1.薬で治す
2.治るまで更生施設に入る
3.飽きるまでやる
これくらいしかないような気がする。
◆この記事は、もうすぐ消滅するgooブログに、2011年12月4日に掲載したものです。
© 2011 Daisuke Asaoka